55年体制の崩壊から連立政権が発足したり、Jリーグが開幕したり、いろいろな分野で新しいことが始まろうとしていたとき、軽自動車も新しい幕開けを迎えました。それがワゴンR誕生です。
5速マニュアルのRA、使い勝手重視の「RG」、高級感あふれる「RX」、4WDの「RG-4」というラインナップで構成され、翌年、RJCカーオブザイヤーを受賞するなど、話題・人気ともに高いものでした。


これまでに無かった背の高い斬新なスタイル。室内の広さや開放感で爆発的なヒットとなったワゴンRにインタークーラーターボを搭載した「RT-S」が追加され、さらに充実したラインナップとなりました。
この年の10月にはマイナーチェンジが行われ、同じターボモデルである「RV」が追加されたときに「RT-S」が「RT」というグレード名に変更されています。また、このときに61馬力だったターボモデルの最高出力が64馬力に改良されました。


これまで1+2ドア(ワンツードア)という助手席にしか後部ドアが無かったワゴンRに5ドアが追加されました。
このときのラインナップはターボモデルの「RV」と「RT」。これまた大人気となった電動サンルーフが標準装備の「LOFT(ロフト)」、前期モデルから引き継いだ「RG」や「RG-4S」、「RX」、5速マニュアル専用の「RA」が1+2ドア(ワンツードア)となり、新しいモデルである5ドアは「FT」「FX」「FG」という3グレードとなります。
このスキのないグレード構成により、ワゴンRの軽自動車NO1への道が本格的に始まりました。


NAモデル、ターボモデルともにSOHCエンジンだったワゴンRにDOHCエンジンが追加されました。
このDOHCターボエンジンを搭載する「エアロRS」が追加グレードとなり、既存グレードの「RX」と「FX」もDOHCエンジンに換装されています。また、さらに低価格の「RC」が2月には追加されている他、11月には前席ベンチシート&コラムATという現在の軽自動車の主流ともいえるカタチとなっています。


ワゴンRの最上級モデルである「RR」がこの年に発売され、コラムATにもターボモデルが追加されました。
また、「FX」や「FT」にも前席ベンチシート&コラムATの仕様が追加となっています。

軽自動車のボディサイズが「長さ3.40m、幅1.48m、高さ2.00m)という規格に変更されたのを受け、ワゴンRもフルモデルチェンジにより、大きなボディサイズとなりました。
当初、大きなサイズになったために使い勝手や燃費などの面で心配されましたが、ネジ1本までコダワった軽量化やコストダウン、技術開発により、最小回転半径が4.6mから4.2mへ小さくなるなど、細かな努力が行われ、またまた連続大ヒットとなりました。

このときのラインナップは、5ドアが「FX-T」や「FX」、「FG」となり、1+2ドアが「RX-T」、「RX」、「RC」となります。

前席ベンチシート&コラムAT採用やインテリアの質感向上、全体に丸みを帯びたデザインなど、かなり女性ユーザーを意識した作りになっているのも特徴で、VVTエンジンとCVTという組み合わせによる低燃費、環境に配慮した構成部品など、現在の趣向に近いものになっています。

また、旧モデルで1グレードという位置づけだった「RR」が、別の車種カテゴリーとして扱われるようになり、このときには「1+2ドアのRR」と「5ドアのRR」に分かれていました。


初代に引き続き、2代目のワゴンRも大人気となり、1999年3月には100万台の販売台数を突破します。
同年の10月には旧タイプのエンジンが廃止されたり、翌2000年の4月には1+2ドアが姿を消し、全車5ドアにされるなど、あらゆる面で進化・向上を続けたワゴンRは、この年にもショックアブソーバーの取付け位置変更による居住性の向上など、マイナーチェンジや一部改良を続けました。


大幅リアスライドシートの採用など、主にインテリアの使い勝手向上を狙いマイナーチェンジが行われました。
このときのラインナップは「N1」と「N1ターボ」という日常デザインと「FMエアロ」と「FTエアロ(ターボ)」というエアロデザインと2タイプに分かれた合計4グレードの構成になっています。また、「RR」には「RR-SWT」が追加され、革巻ハンドルやMD&CDオーディオ、オートエアコンなど、高級感のある豪華な「RR」という位置づけとなっています。


2代目ワゴンRよりも、わずかながら直線的なスクエアデザインとなった3台目ワゴンRが登場しました。
デザイン的にはキープコンセプトですが、最小回転半径が4.1mと改善されたり、5速マニュアル車で「23.5キロ」、オートマ車でも「20キロ」という驚きのリッター当たり燃費を実現するなど、各部分に改良が見えます。
しかし、販売については前年12月(2002年12月)にモデルチェンジが行われたムーヴに押され、この年の軽自動車販売台数NO1をダイハツ・ムーヴに奪われてしまう結果となりました。

「FA」「FX」「FT」「FS」というラインナップでスタートした3代目ワゴンRは苦戦を強いられることとなったのです。

ワゴンRのスポーティ&高級モデルという位置づけの「RR」は、このモデルチェンジで直噴ターボという新しい燃費ターボエンジンを採用しています。ターボエンジンながら「リッター19キロ」という驚きの低燃費を実現したエンジンは「DI(直噴)ターボ」と呼ばれ、これを搭載したRRを「RR-DI」とされています。

RRシリーズのラインナップは「RR」と「RR-DI」になり、ディスチャージヘッドライトや6スピーカーが標準装備されている他、「RR-DI」には革巻ハンドルやオートエアコン、MD&CDオーディオが標準で装備されています。


前年(2003年12月)には、累計の販売台数が200万台を突破するなど、人気に衰えを見せないワゴンRですが、2003年、ダイハツに奪われた軽自動車販売台数NO1の座を奪還すべく、「FXリミテッド」という特別仕様車を販売します。

大きなメッキグリルにフルエアロ、14インチアルミ、MD&CDオーディオ+6スピーカーという組み合わせ、革巻ハンドルなど、豪華な装備内容に比べ、新車価格はベース車となっている「FX」の6万円高となり、その割安感も手伝って大人気のワゴンRとなりました。この2004年には軽自動車販売台数NO1に輝いてます。


当初、期間限定の特別仕様車として扱われていた「FXリミテッド」が「FXリミテッドll」として引き続き販売され、同じリミテッドシリーズとして「FTリミテッド」というターボモデルも追加されました。
12月にはヘッドライトがブルーリフレクターとなり、車幅灯もブルーレンズに変更されます。
また、FTリミテッドには、専用の大型メッキグリルが採用された他、RR共有のフォグも追加装備され、このリミテッドシリーズは「FX-Sリミテッド」と「FT-Sリミテッド」というグレード名となりました。
このときに、ワゴンRの1シリーズとして正式にラインナップされています。


フロントグリルやリアランプ、ホイールキャップなどのデザインが変更され、前期モデルよりも少し丸みを感じるものとなりました。また、インテリアの質感も向上していて、オーディオのパネル周りにシルバーのアクセントが追加され、その他にも自発光メーターが採用されています。
グレード構成は「FA」「FX」と、ターボモデルの「FT」となり、リミテッドシリーズでは「FX-Sリミテッド」と「FT-Sリミテッド」となります。また、「RR」は「RR-DI」に一本化され、「オーディオレス車」や「サイドエアバッグ装着車」など、仕様を選ぶ形となっています。
デザイン面では、特徴のある大きなライトを残しつつも、インパクトのあるメッキグリルや高級感のあるインテリア、自発光メーターの採用など、各部が向上されています。


累計の販売台数が250万台を達成し、「250X」「250T(ターボ)」という記念車が発売されました。
特徴のあるフロントデザインに加え、グッと押さえられた車高、ディスチャージライトなど、スポーティ感のあるワゴンRにミュージックキャッチャー内臓のHDDナビという豪華な内容ですが、「250X(2WD)」が1,291,500円、「250T(4WD)」が1,401,750円という安価な設定でも話題になりました。


半透明のフロントグリル、クリアなリアライト、ボリューム感を上げられたフロントのボンネットなど、ワルっぽいカスタム系の「スティングレー」が新しくワゴンRシリーズに加わりました。
ブラックで統一されたインテリアやディスチャージライトの装備など、これまでのワゴンRとは一線を画す仕様となっています。NAエンジンの「X」、Mターボの「T」、DIターボの「DI」という3タイプに分かれ、全車にキーレススタートシステムを採用、「DI」にはハイグレードサウンドシステムを採用し、サブウーハーを含む7スピーカーにより、奥行きのある上質な音響空間が実現されています。


リッター23キロという低燃費を実現したCVT搭載の「FC」を追加し、この他にも「FX-Sリミテッド」のアルミデザイン変更や「FT-Sリミテッド」のフロントグリル、アルミのデザインが変更、ドアミラーウィンカーが追加されました。この他、キーレススタートシステムが標準装備されたり、「スティングレーX」にCVTが追加されるなどかなり大幅な改良が行われています。


5年連続の新車登録台数NO1と累計の販売台数300万台を記念して、「ワゴンRリミテッド」と「ワゴンRスティングレーリミテッド」が発売されました。ワゴンRリミテッドはNAエンジンですがターボモデルである「FT-Sリミテッド」と同じビレットグリルが採用され、ウィンカーミラーやフォグライト、ディスチャージライトも標準装備されています。 その他、アルカンターラシートや専用のインテリア、オートエアコン、革巻ハンドルというかなりの豪華装備になっています。 一方、スティングレーリミテッドには低燃費のCVTが採用され、リッター23キロという低燃費を実現しているとともに、ワゴンRリミテッドと同様にアルカンターラシートや革巻ハンドル、専用インテリアが奢られています。


居住性や乗り心地、運転のしやすさ、乗り降りのしやすさなど、基本性能の向上にコダワッた4代目ワゴンRがデビューしました。
グレードは、標準タイプの「FA」「FX」「FXリミテッド」「FTリミテッド」という4グレードとエアロタイプの「スティングレーX」「スティングレーT」「スティングレーTS」の3グレードで構成され、2タイプの合計7グレードというラインナップ。このモデルチェンジで「RRシリーズ」が廃止となっています。

このモデルチェンジにより、室内長や前後座席距離、リアシートのスライド幅などが拡張され、居住性が改善されています。また、エンジンにも改良が加えられ、すべてのグレードが リッター20キロ以上(10・15モード ※4WD除く)となり、経済性も向上されました。

燃費向上のために積極的にCVTが搭載されているのも特徴で、FAやFXは5MTと4ATのみですが、FXリミテッドとスティングレーXに4ATとCVT、ターボモデルはCVTのみの設定となっています。

装備面ではFAとFXを除く全グレードにキーレスプッシュスタートが装備され、カギの開け閉めやエンジンのON/OFFを、すべてボタン操作で行えるなどのユーティリティ面、Wエアバッグに加え、サイド&カーテンエアバッグが最高級グレードのスティングレーTSに標準装備されるなど、安全性も向上しています。


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